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膀胱炎
ぼうこうえん cyctitis : 殆どの女性が経験する疾患です。男性の膀胱炎は、尿路の基礎疾患があり
ますから、詳しい検査が必要です(尿路結石、腎結石など)。女性の場合は、膀胱から外尿道
口への尿路が短いので大腸由来の細菌(大腸菌が多い)が会陰、外陰部から膀胱へ進入し
易いのです。女性でも、繰り返し感染する時、慢性に続く時は、原因を詳しく検査してください。
クラミジアなど性行為感染症が原因のときは、sex partner の治療も必要です。
稀に結核菌の感染もあります。急性の膀胱炎は、1) 排尿痛、2) 頻尿、、3) 尿混濁、
発熱をした時には、腎盂炎(腎盂腎炎)を併発したと思ってください。膀胱炎は、予防が大切です。
1) 女性は尿意を我慢してはいけません。、、、、、、、、、、、
2) 一日の尿回数は6回以上になる様に水分を取りましょう。
水分は、脳梗塞などの予防にもなりますから。
<間質性膀胱炎(膀胱痛症候群)> : Nikkei Medical 2006・6の国立病院機構相模原病院の山田哲夫氏
の記事を省略して記載します。症状は、
膀胱炎症状があって抗菌薬などで回復しない場合や、頻尿、下腹痛、下腹部のだるさ、
進むと、「膀胱や尿道の焼けるようなヒリヒリする痛み」や、
「排尿すると巾着を絞るように痛む」と表現されるようになるという。
さらに、膀胱や尿道の痛みから下半身のあらゆる部位に放散する痛みが起るのも特徴と
しています。痛みは、大腿部や腰痛、月経困難症に良く似た症状も出現します。
間質性膀胱炎の特徴は、@頻尿、恥骨上部の痛み、尿意切迫感といった細菌性膀胱炎に似た症状。
A尿検査で感染所見は無い。                          、
B抗菌薬、抗コリン薬を使用しても好転しない。               、
C月経前、月経時に症状が悪化する。                    、
Dアレルギー性疾患、過敏性腸症候群子宮内膜症片(偏)頭痛、   、
膠原病線維筋痛症候群など多彩な合併症を持つ。
E徐々に膀胱容量が減少し、症状が悪化。排尿時だけでなく、通常も、
焼けるような痛みや刃物で突き刺されている様な痛みを感じる。
鑑別疾患は、@細菌性膀胱炎、A慢性膀胱炎、B過活動膀胱(以下に記述)、C神経性頻尿
D前立腺炎、E前立腺肥大症F子宮内膜症G月経困難症
治療は、絶対的のものは無い。「縮んだ膀胱に生理食塩水を入れて膨張させる水圧療法」が
有効です。内服薬には、抗薬、抗不安薬、抗ヒスタミン薬などを患者の病状に合わせて
処方する。詳しくは山田氏を受診して下さい。
<過活動膀胱 overactive bladder OAB> : 尿意切迫感を主症状とし、頻尿、切迫性尿失禁によってQOL
(Quality of Life)を著しく損なう症状を訴える疾患群を、
過活動膀胱OABという新しい疾患概念としたのです。
尿意切迫感」とは急に起る、押さえ切れないような強い尿意で、我慢することは困難な事。
頻尿」とは一日の尿回数が多過ぎる(目安は1日8回以上)。夜間に排尿が1回以上、
起きなければならない事。
切迫性尿失禁」とは尿意切迫感と同時または尿意切迫感の直後に不随意に尿がもれる事
原因は、中枢神経系の障害によるもの(神経因性)とそれ以外の原因によるもの(非神経因性)がある。
(1)神経因性には、 @ 脳幹橋(きょう)より上位の中枢の障害(脳血管障害、パーキンソン病、、
多系統萎縮症、認知症頭蓋内腫瘍、脳外傷、脳炎・脳脊髄炎)
A脊髄の障害(脊髄損傷、多発性硬化症、脊髄小脳変性症、脊椎腫瘍、後縦靱帯骨化症、
頚椎症、脊椎管狭窄症、脊髄血管障害、脊髄炎、脊椎披裂(二分脊椎)
(2)非神経因性には、下部尿路閉塞。加齢、骨盤底の脆弱化、特発性など。           、
その症状が出る背景には、蓄尿時の排尿筋過活動(膀胱平滑筋の不随意収縮)が存在している。
以下の疾患が明らかな場合は過活動膀胱とはいわないのです。
@膀胱の異常(膀胱癌、膀胱結石、間質性膀胱炎)、       、
A膀胱周囲・尿路の異常(子宮内膜炎、前立腺癌、尿路結石など)
B尿路性器感染症(細菌性膀胱炎、前立腺炎、尿道炎)、    、
Cその他(尿閉、多尿、心因性頻尿)、               、
表 : 過活動性膀胱症状質問表
以下の症状がこの一週間にどれくらいの頻度でありましたか、もっとも近いものに丸を付けてください
質問 症状 点数 頻度
1 朝起きた時から寝る
時までに、何回ぐらい
尿をしましたか
 0
 1
 2
7回以下
8〜14回
15回以上      
2 夜寝てから朝起きる
までに、何回
くらい尿をするた
めに起きましたか
 0
 1
 2
 3
0回
1回
2回
3回 以上             
3 急に尿がしたくなり、
我慢が難しいことが
ありましたか
 0
 1
 2
 3
 4
 5
なし
週に1回より少ない
週に1回以上
1日に1回くらい
1日に2〜4回しらい
1日5回以上
4 急に尿がしたくなり、
我慢できずに
尿をもらすことが
ありましたか
 0
 1
 2
 3
 4
 5
なし
週に1回より少ない
週に1回以上
1日1回くらい
1日2〜4回
1日5回以上
合計点数  点
「この表の質問3のスコアが2以上、かつ、合計点数が3以上」であり、
明らかな疾患(表の上に記述)がない場合に「過活動膀胱」と考えるとしています。
過活動膀胱のスクリーニング質問表
@尿をする回数が多い。             、
A急に尿がしたくなって我慢し難いことがある。
B我慢できずに尿をもらすことがある。    、
の症状が1つ以上ある場合は過活動性膀胱の可能性があるので、
上の過活動膀胱症状質問表を付けてみて下さい。
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