眼の疾患(加齢に伴う)
加齢に伴う眼の疾患には、殆どの人に起る「老眼」を初めとして、「白内障」「緑内障」「加齢黄斑変性」
糖尿病網膜症」「飛蚊症」などが大切です。
初発症状は、(下に一覧表があります)→核酸に治療法が記載しています。
@白内障は、眼がかすむ、まぶしい。                                     、
A加齢黄斑変性症は、視界がゆがむ、暗くみえる、欠けて見える。                    、
B飛蚊(ひぶん)症は虫が飛んでいるように見える。などの異常に気付くことが多いのですが、    、
C緑内障のうち半数以上は「正常眼圧緑内障」で、糖尿病性網膜症とともに自覚症がほとんど無い。
<加齢黄斑変性>
加齢黄斑変性(Age-related Macular Degeneration AMD)が増加していますので、以下に記述します。
網膜の中心にある黄斑の疾患で、2タイプがあります。
@萎縮型AMDは黄斑が萎縮する疾患で進行は遅くゆっくりと視力が低下します。
A滲出型AMDは脈絡膜に新生血管が出来、網膜に浮腫や出血を起し、    、
視力が急激に低下し失明の可能性もあります。この型が日本人に多い。
初期症状は、視野の中心が「ゆがんで見える」ようになり、視野の中心部が「暗く見える」「欠けて見
える」「コントラストが低下する」などの症状が起こります。徐々に日常の本や新聞などが読み
ずらくなり、人の顔の識別も難しくなります。
予後は、原則として進行性ですが、進行度や重症度は個人差があり、血管新生が黄斑の中心部
に起ると視力は著しく低下し、部分的に失明しますが、完全に失明することは無いのです。
両眼に発症するものは約20% です。リスクファクター(危険因子)は、75才以上の人に急に増加
します。加齢、高血圧症動脈硬化症、心疾患など循環器障害、喫煙、日光、遺伝、肥満症
脂質の多い食事などが発症に関与しています。
日本では、女性より男性に多く、スタチン(抗脂質薬)を服用している場合はAMD発症が低い。
患者数は日本全国では推定30万人とされています。
診断は、升目状のアムスラーチャートのマス目が欠けたり、ゆがんだり、暗く見える場合は
AMDの可能性がありますから眼科医によって診断します。
治療は、血管新生の場合は、レーザー光凝固術が主でしたが、光線力学的療法(Photodynamic 
Therapy : PDT)が主流になりつつあります。PDT とは、新生血管に集積する色素(ベルテポルフィン)
を靜注後、正常組織に影響のない弱いレーザー光を照射して新生血管を閉塞する。治療時間は、
20分弱程度で、比較的精神的・肉体的負担が少なく、比較的安全性の高い治療法です。
日本での臨床試験結果では、視力低下を抑制するのみでなく、治療前より視力が回復する例もあり
ます。しかし、PDT はあくまでもAMD の進行を抑制するものてすから、視力の維持には、早期発見・
早期治療が大切です。さらに予防が大切です。AMDの発症予防には食事中の抗酸化物質を増やせ
ば予防できそうだとしています。ビタミンCビタミンE、βカロテン、鉄、亜鉛(→微量元素)の摂取が
AMDの発症を抑制します。とくに、ビタミンEと亜鉛が大切です。ビタミンEは全粒穀物(→食事療法)、
植物油、卵、ナッツに多い。亜鉛は肉、魚、全粒穀物、、乳製品に多く、βカロチン(カロテン)はニン
ジン、チリメンキャベツ、ホウレンソウに多い。ビタミンCは柑橘類やピーマン、ブロッコリー、ジャガイ
モに多く含まれる。→核酸の項にも治療法を記載あり。
Medical Tribune 2006・9・21の記事によると、網膜細胞移植が画期的治療法として掲載されています。
視力が回復するとしていますが。詳細はこれからでしょう。また、視力維持のための
網膜プロテアーゼ」が開発され、網膜下型と網膜上型の2型があり、網膜上型の試験が
始まっていて、有力な情報が得られています。
「この型の人口網膜が臨床で可能になる日も近い」と報告しています。
いずれにしても詳細はこれからです。→網膜色素変性症
表 : 加齢が原因となる主な眼疾患
疾患名 白内障 緑内障 糖尿病性網膜症 加齢黄斑変性症 飛蚊症
病態 水晶体が濁り眼
底に光が入りに
くくなる
眼圧が高くなり視
神経が圧迫されて
視野狭窄が起る
高血糖により網
膜の血管に障害
が起る
網膜の中心にあ
る黄斑に異常が
起る
硝子体に濁りが生
じて浮遊物が飛ん
でいる様に見える
症状 ・目がかすむ
 ぼやける
・まぶしい
・明るい所で見え
 にくい
・暗くなると見え
 にくくなる
・二重三重に
 見える
・眼の痛みや
 充血は無い
閉塞隅角緑内障
・眼の痛み
・虹視症
・視力低下
頭痛
・吐気

開放隅角緑内障
・じわじわと視野
狭窄が進む
・自覚の無いま
 まに進行する

・突然、眼底に
 大出血や
 網膜剥離を
 起し、失明の
 危険がある

・ゆがんで見える
  (変視症)

・中心が暗くみえ
 る(中心暗点)

部分的に欠けて
 見える
・急激な視力低下
・ゴマ状、虫状、
 カエルの卵状、
 糸くず状、タバコ
 の煙状などの
 浮遊物が飛んで
 いるように見える


危険
因子
加齢、糖尿病や
アトピー性皮膚
炎、緑内障など
の眼疾患、放射
線、ステロイドや
抗精神薬などの
長期服用、アル
コール、喫煙、
日光、遺伝
眼の中の炎症、
出血、外傷、悪性
腫瘍、白内障、先
天性の要因

糖尿病




加齢、長時間の
日光浴、喫煙、
脂質の多い食事
高血圧症
動脈硬化症など
循環器障害
加齢、硝子体出血
ぶどう膜炎、網膜
硝子体ジストロフィ
ー、白内障の手術
、先天性の要因
診断 眼底検査
眼圧測定
眼底検査
眼底検査 
蛍光眼底造影
  
眼底検査
 
治療 薬物療法
手術
薬物療法
レーザー治療
手術
血糖コントロール
レーザー治療
手術
光線力学的治療
レーザー治療
手術
原因に応じた治療



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