クモ膜下出血
subarachnoid hemorrhage 。クモは、蜘蛛です。医学用語は、結構楽しめますね。名前だけでも
何時までも議論できます。蜘蛛は、当用漢字でないから使えないのです。クモと聞いて、蜘蛛を思
い出した人は少ないでしょう。しかし蜘蛛膜は、脳の保護には大変大切な膜です。脳は、豆腐の
様で、非常に弱い臓器ですから、硬い頭骸骨で守られています。しかし、硬い骨に柔らかい豆腐
の様な脳が直接接触したら、脳は壊れますね。その危険を避ける為の膜が蜘蛛膜です。さらに、
蜘蛛膜には脳に行く血管が張り巡らされています、豆腐の様な脳へ栄養(脳が必要な栄養は、
酸素とブドウ糖だけといわれています)を送る、神が創ったとしか思えない見事な仕組みです。そ
の血管が破裂したのが、蜘蛛膜下出血です。余程大きい血管が破れない限り、命の危険はあり
ません。しかし、脳への栄養は、蜘蛛膜の血管と、脳の中心のウイリス環の血管とが有ります。
この太いウイリス環が破れると直ぐ命に関わります。この二つは、良く似ていますが、蜘蛛膜下
出血は、大変強力な絶えがたい頭痛が特徴で、ウイリス環の破裂は蜘蛛膜下出血に比べて痛
みは軽いので、かえって重症に思われなくて命を落とす事が多いのです。時に、片(偏)頭痛と区別
付かない事もあります。症状からは診断が難しくても、CT等での診断では、簡単に区別ができます。
原因は、蛇が蛙を飲み込んだ様に膨れた、脳動脈瘤(動脈瘤、大動脈瘤参照)が破れる事で起こ
ります。治療は、基本的には、血管の動脈瘤破裂を止めるクリッピングです。血流を止めると、
命に関わる血管は、クリップで止める事は出ないのです。
脳動脈瘤、クモ膜は髄膜の構成成分で、髄膜炎に記述があります。
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